小笠原旅行記④登山と南島

おはようございます。四日目に入った。

四日目は母島行きを取り止め、島の南にある小山への登山と南島クルーズを計画しました。

宿の朝食

このお刺身の下側にちょこんと乗っている緑色の小さなもの、島とうがらしと言って辛味をつける香辛料だそう。わさびがなかなか手に入らなかった時代の代用品だとか。

 

バスに乗り、島の南に行く。村営バスどこまで乗っても一人200円。(障害者割引あり)

待っているうちに、逆方面に行くバス停にいることに気づき、あわてて正しい方面のバス停に行く。人が数人待っていて安心する。老夫婦が若い人に話しかけている。この旅ではこうして人と話すことが無かった。自分から話しかけられないので構わないつもりだが、少し寂しい(自分から話しかけろ)

東京都最南端のバス停は工事をしていて別な場所に仮設されていた。

この日はとてもよく晴れていて絶好の登山日和。

バス停が地図と違ったので若干迷ったが川沿いの遊歩道を歩いていくようだ。

八瀬川という、島で一番大きい川(海には繋がっていない)

亜熱帯のジャングルといった感じの景観が続く

Googleマップがあてにならないので、こういう看板を頼りに進む。

自販機はないが、AEDが設置してあるのが凄い。

この装置で体に付着した種子を落とし、外来種の持ち込みを防ぐ。

サップをしている人がいる。今日はマリンスポーツも楽しめそうな日和。

このような、ジャングルっぽい道を進む。

途中500mlのペットボトルがあっという間に半分になってしまうことに気づく。また、はきふるした靴の裏側が剥がれてしまった!古い靴を履いてきてしまった影響が出てしまった。

そんなこんなで20分ほど山登りをすると…

綺麗な海が!

素晴らしい景色です。

しかし、私は高所恐怖症のため、また、剥がれた靴裏が気になり峠の岩肌に張り付いてしまい、なかなか、先へ進めず…

勇気を出して

一番の絶景☀️

右下に見えるのが、小港海岸、その左奥に見えるのが、コペペ海岸という場所。コペペの後ろ、付き出した岬を隔てて奥に市街地も見える。

来た道を下山。

小港海岸。しばしここで休む。木陰に入れば涼しくて最高の天気☀️

また遊歩道を進み

カフェを発見。USKコーヒー

島のローゼルを使ったオリジナルフロートを注文。乗っているバニラアイスが美味。

お腹が空いていたので食事を注文したかったが、置いていなかった。ちなみにこちらでは希少な国産コーヒーを味わうこともできる。

外の風が吹き抜け、庭では鶏が駆け回り、店内はすごく素敵な雰囲気だった。

ここで休憩したら扇浦海岸というところまで歩くことにする。

徒歩40分。結構歩く。日差しの照りつける村道を黙々と歩く。

ここでも海を見てしばし休む。

神社を発見(小笠原貞頼神社)

無人島発見の碑

固有種のテリハハマボウの花か?

デイコ(南洋桜)の花

宿に戻り、軽く昼食をとる。後々爆揺れの船に乗るので、軽めにしておいてよかった。

時間が近づいたので、ツアーの待ち合わせ場所「青灯台」を探すがうまく見つからず。

聞いてみると、青灯台なのに、色が白い!なぜ白灯台にしないのか…

待ち合わせ場所に無事ついたので待機していた船に乗り込む。乗船したのは私以外男性…大学生風の二人と年配の方が三人と私の計六人

外洋に進み出していく。

乗って早々船はかなり揺れた。酔い止めを飲んで昼食を少なくしておいてよかった。

父島の南側に進んでいく。なお、写真には撮れなかったがクジラ観賞の最盛期でありクジラが跳ねるのにも何回も遭遇した。

途中クジラを探しつつ船は南島に向かう。

南島では、湾につながる、細くすぼまった岩場を通り抜けなければならず、波が高いとここが通れないそう。船は無事難所を通り抜け、南島の入り口に到着した。

入り口と言っても岩場に階段が固定されているのみ。階段に船を直接つけて上陸する。

ここも危ないので写真はなし。

上陸するとまるで東京都とは思えない光景が。夕焼けで黄色く染まった大地と空のコントラストが美しい。このまま東尾根と呼ばれる地点を目指して山を登っていく。足腰が不安な人は登らずに待機するらしい。ガイドの方が油断しないように歩を進めるよう注意を促す。

そして東尾根からの眺めがこちら。

逆光になり岩場が黒くなっているが、パンフレットとは違う趣がありこれもよい。

後ろはこんな感じ

東尾根を降りる。私の歩みが遅いのを見かねたガイドさん(同性)に手を引かれて岩場を降りる。気まずくて終始無言になってしまった。

ここで一番の南島の重要な自然遺産を案内される。ヒロベソカタマイマイと呼ばれるカタツムリの化石(正確には半化石)である。画像はこちらから→

https://images.app.goo.gl/LZChCnihWT5t9Z629

 

あたり一面にマイマイの化石が散らばっている。

すると私のとなりにいたおじさんが手にマイマイの化石を握り、ボソッと「すこしくらいならバレないだろう」などといってきたので、すかさず、「ダメですよ」と言い返す。

島内からはあらゆる動植物持ち出し厳禁である。

 

脇を見ると大学生たちや、あとからもう一隻来た船にのったツアー客がガイドさんとわいわいと写真を取り合ったりしている。私はそれらには混ざれずにぽつんとたたずむ。

幸いすぐ船に戻るようアナウンスが入る。

真っ赤に染まった岩肌が美しい。

またクジラを探しながら船は港に進む。

波が高く、風が吹きつけてひどく寒い。ウィンドウブレーカーをもってくるべきであった。

トイレにも行きたくなりクジラどころではなくなる。

クジラがジャンプするのは何回か見れたが、海面が黒いのでいまいち映えない。

揺れる船でなんとか水平線に沈む夕日をカメラに納めてツアー終了。

ツアーのガイドさんに宿まで送ってもらう。

喉が痛くなってしまった。

夕飯は300円!のどん兵衛とスーパーに売れ残っていたパン(賞味期限5.5 輸送の関係なのか賞味期限が短いパンは見なかった)

であるが、温かいカップ麺が体に沁みる。

 

今日はかなり疲れてしまった。

人と笑いあって写真を撮ったり船の揺れを楽しんだりできない自分にがっかりしてしまった。

けれど、早く寝て明日、最後の滞在に備えようと思う。